復活徹夜祭の説教

ご復活おめでとうございます!
復活徹夜祭の説教を来住神父様がしてくださり、 プリントと配布も自由に、と言ってくださいましたので こちらでも皆さまが読めたら、と思い 載せさせていただきました。
2026年度 復活徹夜祭(A年)説教 (御受難会女子修道院) ◎マタイ28章1~10
「あの方は、ここにはおられない。かねて言われていた通り、復活なさったのだ。」
○ 先輩の神父から、ブルガリアのある町の 復活徹夜祭の話を聞いたことがあります。 この町は山に囲まれた盆地にあります。その中央の教会で、今年も、 復活徹夜祭の典礼が荘厳に 挙行されます (も ちろん深夜です)。 典礼が終わると、灯さです。町の家庭 で待っている人たちのために、 その家のロウソクに火を移して行くのです。 「キリス トは復活され た !」 、「主はまことに復活された !」 と叫びながら、青年たちは火を運んで行きます。 一軒また一軒と復活の火が広がって行く。 教会を中心にして、深夜のれた復活の大ロウソクから、 待ってい る青年たちの持つロウツクに火が移されます。 そして、若者たちはその火のついたロウソクを持って、 四方八方に走り出すの町に、火の輪が広がつて 行きます。
○ 盆地の町ですから、町の外縁は山になります。 そして、山の中腹にも家が点在しています。 山腹の家々にも、青年たちは火を運んで行きます。 家々では、火を移されたロウソクを窓辺に置 きます。 山腹の家々の回ウソクに火が移されると、 ロウソクは窓辺に置かれていますから、 周りの山々に は光が満ちてくる。 すべての家庭のロウソクに火が移ると、 町と盆地全体が光の海になる。 夏の京 都の「大文字焼き」のような 感じでしようか。
〇 神学生の時、聞いたこの話を今でも覚えています。 光が中央から少しずつ広がつて、 やがて、 町と周囲の山々全体が光に満ちる。 復活祭の美しい、荘厳なシンボル、イメージとして、 今も私の 脳裏にあります。 あれから四十年、経ちました。 キリストの復活の光は世界に広がったでしょうか。 世界の情勢 は、必ずしも、そうは見えません。 最近、起こった戦争はエゴの膨れ上がった 一人の権力者の気ま ぐれで始まったように見えます。 子供の将来、 日本経済の行方、AIの与える影響、 私たちの心を騒がせる問題は山盛りです。
あのブルガリアの 「山間の町に火が広がり、町 と山々が光に満ちる」 というビジョンは、やがて 実現することの先取 りなのです。 しかし、必ず実現することの先取 りです。 神の国は、何度も後退するが、必ず実現する。 復活の光は、私たちの見えないところで広がり続 けている。 それは、見ずして信ずべき事柄です。
〇 確かに、私たちには、世界の情勢は見通せません。 しかし、神は私たちに「 しるし」を与えて 下さつています。 しかし、私たちの心の中に、魂の中に、 キリス トの復活の光は広がつています。 昨年よりも広がっています。 「恐れることはない」 と主は言われます。 いろいろな問題を悩み、考え、対策を練る時は別にあり ます。 今は恐れずに、全教会 と共に叫びましょう。
キリス トは復活された ! しかり、主はまことに復活された !
(了 )
