11月、死者の月も半ばですが

2024年11月13日

[ if I must die ] で始まる詩をご存知でしょうか

2023年に亡くなられた、

ガザの詩人 リフアト・アライールさん( Refaat Alareer ) の書かれた詩です。

亡くなる少し前に彼のSNSにあげられたこの詩は

全世界で翻訳されて広まっているそうなので

読んだことのあるかたが多いかもしれませんね。


ーーー 

If I must die,

you must live

to tell my story

to sell my things

to buy a piece of cloth

and some strings,

(make it white with a long tail)

so that a child, somewhere in Gaza

while looking heaven in the eye

awaiting his dad who left in a blaze--

and bid no one farewell

not even to his flesh

not even to himself--

sees the kite, my kite you made,

flying up above

and thinks for a moment an angel is there

bringing back love

If I must die

Let it bring hope

let it be a tale

————

もし、私が死ななければならないなら

あなたは生きなければならない

私の物語を語るために

私の遺品を売って

布切れと少しの糸を買うために

(長い尻尾のついた白いものにしておくれ)


そうすれば、ガザのどこかにいる子供が

天を仰ぎ見て

すでに炎の中に消えてしまったが——

肉体にも、自分自身(魂)にさえ

一言も別れを告げなかった父親を待ちながら——


あなたが作る 私の凧が

舞い上がるのを子どもが見て

ほんのひととき天使がそこにいて

愛をまた届けに来てくれたと思えるように 


私が死ななければならないなら

それが希望をもたらしますように

それが物語になりますように


ーーー


この詩を読んだとき、この空にいったいどれだけの凧が

長く白い尾をひいて、あがっているのだろうか と思いました

透きとおるように哀しくて、

でも そうか、この凧は私たちがあげなくてはならないものなのか、と






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