神のお告げの祭日

2023年03月25日

親愛なる兄弟姉妹の皆様。
 3月25日は聖なるおとめマリアのお告げの祭日です。                                いずれにせよわたしはこの驚くべき信仰の神秘に目を向けたいと思います。                      わたしたちはこの神秘を毎日「お告げの祈り」を唱える際に観想するからです。                       聖ルカによる福音書の初めに語られる神のお告げは、つつましい出来事です。                     それは隠れていますが――マリア以外の誰もそれを見ず、誰もそれを知りませんでした――、              同時に人類の歴史にとって決定的な出来事です。                                  おとめマリアが天使のお告げに「はい」と答えたとき、イエスは胎内に宿りました。                    そしてイエスとともに歴史の新しい時代が始まりました。                              この新しい時代は、後に「新しい永遠の契約」としての過越の中で確かなものとされます。               実際、マリアの「はい」は、キリストが世に入ったときに述べた「はい」の完全な映しです。              ヘブライ人への手紙が詩編40を解釈しながら次のように述べる通りです。                       「ご覧ください。わたしは来ました。                                       聖書の巻物にわたしについて書いてある通り、神よ、み心を行うために」(へブライ10・7)              御子の従順は聖母の従順の内に反映しています。                                     そして、このようにこの二つの「はい」が出会うことによって、                           神は人間の顔をとることができました。                                      だから神のお告げはキリストの祭日でもあります。                                 この祭日は受肉という、キリストの神秘の中心を祝うからです。

(教皇ベネディクト16世、2007年のお告げの祈りより抜粋)


イエスが人間となり この世に来られることを、                                  御父の願いを 受け入れた「はい」

そうして 私たちの世界は、神がおられる世界になった                                    「神がわれらと ともに おられる」世界に。                                      私たち一人ひとりと、ともに おられる世界に。

世界が変わるってどういうことだろうか、と思う。                                     たとえば 女の人が、自分の中に新たな命を宿したとき、                                  それまでの自分のモノの見方、考え方、                                     受け取ること、発すること… まわりのもの、すべて違って感じるのでは…と思う。                  まあ、ちょっとわからないんですけれど。                                       自分の世界、変わるんじゃないかな と思うのです。

自分の中にある ちいさな、いのちの鼓動を感じようとしないだろうか                            なにも聞こえなくとも、耳を澄まさないだろうか                                   いつも 語りかけようとしないだろうか 

そんなふうに、この四旬節もう少し過ごしていけたら…と祈ります 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

写真は修道院に1本だけある桜の木。                                           数日前なので、今はもうほぼ満開くらい!                                    ちょうど聖堂の窓から見えるので、毎日ほんわり気分にしてくれます。                                                                              

無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう