木の葉が 落ちる 落ちる

2021年11月14日

秋の深まる庭を眺めながら、ㇷと思う                                       秋を「深まる」と言い始めたのは誰だろう。                                       なぜ、秋だけ  深まる と言うのだろう。

秋は、やがて来る冬を否応なく感じさせるからだろうか、                                    だけど「深まる」て、いい言葉だなぁ と思う。

この時期、ときどき思い出す詩があります。                                        リルケの「秋」                                                      読むと、じっ と静かにしたくなる                                            どこかに深くに  引き込まれるような、そんな感じがする のです。

誰の訳か分からないのだけれど、                                            ずいぶん昔にメモしたものが好きなので、そのまま・・・

リルケ “  秋  ”

木の葉 落ちる 落ちる 遠くからのように                                        大空の遠い園生がかれたように                                            木の葉は否定の身振りで 落ちる

そして夜々には 重たい地球が                                            あらゆる星の群れから 寂寥のなかへ 落ちる

われわれは みんな 落ちる この手も落ちる                                      他をごらん 落下は すべてにあるのだ

けれども  ただひとり この落下を                                          限りなく やさしく その両手に支えている者が ある 


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