映画感想メモ。
今回観た映画は、『存在のない子供たち』 タイトルだけで重そうかなと分かるけれど、 観たかった映画のひとつです。
実話ではないけれど、出てくる人たちと同じような境遇の人たち、 俳優さんとかでなく、素人の人をキャスティングしています。 撮影の途中で不法滞在などで逮捕されてしまったこともあったとか、、 だからフィクションでありながら、恐ろしく現実の重さを感じました。
恥ずかしながら、見始めてもどこの国が舞台なのかわからず 言葉はもちろん、出てくる地域名?も聞いたことないもので、 自分はシリア人、エチオピア人、フィリピン人などなど…だ。という登場人物たち。 後から調べて、レバノンの映画なのだと分かりました。
そんなに丁寧に人物の心理描写などは語ったりされないけれど、 ただ映し出される顔、役柄のひとも ただの町なかの人も、 そうですね、特に主人公の少年ゼインの目は印象的でした。 ゼインのそのときそのときの言葉、そこにどんな思いがあるのか 理解することなんてできはしないのだけど… 目を離すことができなかった。
あともう一つ印象に残ったのは、風景。 空撮でその町一帯を映している画が何回かありました。 ひとつは何か黒い輪っか状のものがいっぱいあって、 アレなんだろう?と思ったのですが、最後のほうもう一回映ったときに あれタイヤだ、と。空撮だから見えるのは屋根の上でしょ、 屋根が飛ばないように、重しなのか。と そういう建物しかないところなのだ、と…
こんな感想ではまったくよく分からないかもしれませんが、 興味を持たれた方があれば、どうぞ観てみてください。