手を伸ばして

なんとなく 梅雨がもどってきては そのへんをウロウロしているような、 もう蝉が鳴くかー…と思いながら、なかなか鳴かない。 そんな夏本番 直前を感じる、ここ数日ですね。
今日の福音に出てくるのは、12年間も出血の止まらない女性と、たった今、娘を亡くした人。 神父さまのお話しのなかで、 ーどうしょうもない困難、苦しみのとき、イエスを求める。イエスの側に行く。 ーイエスに手を伸ばす。
と。私が思い出していたのは、ちょっと前に祝日だった 聖トマスのこと。 その日の拝領唱が印象に残っています。
“ 手を伸ばして傷跡に触れ、信じない者ではなく 信じる者になりなさい ”
トマスは何を信じなかったんだろうか イエズスを? イエズスの復活を?
それとも自分だけに現れてくれなかった、ということ? 自分と他の弟子たちと、何が違うっていうのか、 私がいない時をイエズスは選んだのか? 私は、愛されていない のか …
トマスは苦しかったろうなぁ、と思うのです。
苦しみ、疑い、問いかけ、、手を伸ばすことができたなら、 きっと触れる。 すべてが新たになる、力が流れこむ。 その方に、また出会うんだ、と