弦を奏で、歌をうたう
今日の朝は外に出ると、おだやかな風が吹いていて体がスーッとしました。気持ちがよかった~。 ずいぶん少なくなった蝉もツクツクホーシの声が爽やかに聞こえました。 夕方になると、突然のかみなり音にびっくりして ちょっと離れた一階に居たものだから、 全速 りょく… もとい、なるたけ急いで(笑; 屋上に上がりましたところ まだ降り出してはなくて一安心、でした。
いま 読み中の本にちょっと前に書いたタゴールさんがでてきました。 またインドの修道院に居た時のことらしいです。
ミサで偉大な詩人タゴールの作詞になるという聖歌をよく歌っていました。それは 「主よ、あなたへの賛美を奏でることができるように、 私をあなたのリュートの一弦に加えてください。」という内容の歌でした。
あなたのリュート、神さまのリュート 。ということは弾くのは神さまかな。 弦に触れるのは、神さまの指 だ。 心の琴線に触れる、という言葉もありますよね。 ひとりひとりの心にあって、ひとりひとりの 音 をもっている。 ゆるんだり、ちょっとキツすぎるよ、という時もあるんだろうけど…
弦を張る のは、船の帆を上げる(張る)のと同じようなものかなーと思う。 帆を上げなきゃ、風は受けられない。 弦が張っていなきゃ、触っても音は出ない。 きつく巻きすぎれば 触るのも怖い、切れてしまいそうで… そんなイメージ。
もし全部が合わさって響くのを聞くなら、どんな音だろう? 不協和音とか、純正和音とかで くくられるような、 表現できるようなものじゃ無いんじゃないかな。
そういえば、初めてここのギターを開けて なんの気も無しに、 構えもせずに ジャラン、と鳴らしたときの音は忘れられない、 いや正確には忘れてるんだけど その 音 に「落ちた」感覚を、ね。
でも私にとって、ギターは歌と ひとつなんですね。 ギタリストじゃないから、単体でなくて歌うために弾く。ような だから最初のタゴールの詩で言えば 「あなたの賛美を 歌うことが できるように 一弦に加えてください」という感じかな。
あなたが 弦を奏でてください あなたが奏でる音に合わせて、歌うことができるように。と